厄除・八方除 御手洗神社
〒870-0125
大分市大字松岡6033番地
097-520-1863

御手洗神社について

由緒

ご創建

平安時代末期(寛治元年)1087年、真萱村字山の辻(現:公園通りセントラルパーク)に、八幡総本宮である宇佐神宮から「八幡神」が勧請された。これが当神社のはじまりである。

一説によると、八幡神が勧請された由縁は、古代駅制による「丹生駅」が、松岡の丹生津留畠にあり、その守護神として宇佐八幡神を祀ったと云われる。

ご遷座

鎌倉時代初期(建久4年)1193年2月16日に、山上から現在の「御手洗」へご遷座となる(一説によると、古代駅制が廃止され丹生駅も廃駅となった為、松岡一帯を守護する氏神として祀ることになったと云われる)。

御手洗の地は、古代より清水が湧き、地主神である「龍神」が祀られる清浄の地であった。また、小牧山古墳(古墳時代前期3~4世紀に周辺一帯を治める首長の古墳群)の「表鬼門守護」として、古代から気学風水・方位学的にも重要な地であった。この地を新たな宮居として選び定めたのが、初代宮司「平朝臣為政(左右馬為政)」であり、現宮司家(豊岡家)の先祖にあたる。

このご遷座の際に「春日神」「天満神」をあわせ祀り、この三柱の神は、松岡宗廟八幡「御手洗大神」・宝祚万歳国家鎮護「松岡惣敬社」と称され、松岡一円の総鎮守・第一祈願所として崇敬されることとなる。

ご神紋

江戸時代には肥後藩主細川公の休憩処にも指定され、その時賜ったのが「細川九曜紋」であり、現在の第一神紋となっている。その他にも「左三つ巴」「梅鉢」「下り藤」「九曜星」等の神紋も見受けられる。

神仏習合

江戸時代後期、当神社は神仏習合の影響が強まり、社名も「御手洗山 三社八幡宮」と称され、神社境内には「御手洗山 神護寺(天台宗本山派修験道)」という、神社を守護する寺が設けられた。「神護教寺」と記す文書もあるが、これは書筆・水墨画・詩歌・神仏の教え等を学ぶ「寺子屋」のような役割を果たしていた為と考えられる。

現宮司家は明治元年の神仏判然令まで「智門院、最勝院、大寶院」三代に亘り、「社僧(別当)」として、神社と寺院両方を護ってきた。この時代には八町(約24,000坪)もの広大な境内地を要し、神田(寺田)の他、真菰(マコモ)を育てる「菰田」や、松岡各所の飛び地境内神社、神社所有の山林があった。山林は氏子の生活が厳しい時代に薪木や畑等として提供していたが、時代も変わり生活が豊かになり、現在は当時植樹した木々が里山の風景を彩っている。

現在の御手洗神社と氏子地域

平成20年、氏子崇敬者・協力企業等の多大なるお力添えのもと、本殿・拝殿の改修改築工事が約200年振りに行なわれた。平成27年には33年に一度の「三十三年式年大祭」があり、お稚児さん行列や御開帳神事、燈篭の奉納、神具新調等が行われた。

令和元年からは新たに「月替わり御朱印の頒布、花手水(平成30年6月から実施)の継続実施、八重山吹の植樹、風鈴祭の実施、夏越の大祓式の祭儀復興、地元画家とのコラボ、SNSによる情報発信」等々を行なうなかで、神社の魅力・可能性を日々模索している。

氏子地域である松岡一帯は、古き良き風景を多く残す一方で、大型商業施設や新興住宅地の造成等により人口が急激に増加し、今後益々の発展が期待されている。

ご祭神

主祭神

祭神名 八幡神(品陀和気命)
ご利益 厄除・交通安全・事業繁栄

相殿神

祭神名 春日神(天児屋根命)
ご利益 祭政守護・福徳円満・出世

相殿神

祭神名 天満神(菅原道真公)
ご利益 学業成就・試験合格・厄除

摂 社

祭神名 金刀比羅社(こんぴらさま)
ご利益 悪縁切り・良縁結び

旧神木

祭神名 御手洗大神荒御魂
ご利益 災難除け・事始守護

末 社

祭神名 人形神(五百祓さん)
ご利益 人形清祓・人形供養

神 使

祭神名 願掛白馬・御祓白馬
ご利益 願掛成就・清祓

境内

ご神徳(ご利益)

厄除

御手洗大神は「厄除の神」でもあります。様々な災難や厄を祓い除け、大難を小難に、小難を無難に納めてくださいます。

厄年とは

人生の中で最も災厄が多く、忌み慎むべき年齢を「厄年」といいます。

男性は「25歳・42歳・61歳」、女性は「19歳・33歳・37歳」が「本厄」とされています。その前後の年を「前厄・後厄」といい、注意を払うべき大きな節目の年とされています。

また、厄年では無いが災難が続くという方も、厄除けの祈願をお受けしています。

白馬伝説

御手洗神社は「白馬」が神の使いと伝えられています。

神さまに代わり厄災を祓い、幸福をもたらす「御祓白馬(おはらいはくば)」と、清らかな心の持ち主の願いを神さまにお取りつぎする「願掛白馬(がんかけはくば)」の一対の神馬です。現在ではその縁起にちなんだお守り等もございます。